SCSのPR1の連携アプローチとミッチルMETの考え方を考察してみた

ジョーンズSCSのRib1のPR1斜角筋の伸張反射と考えていると思われる。
なぜここは3連の連携でアプローチされるのか?それだけ複雑なことが想像できる。
PR1はより斜角筋を短縮させ、間接的なポジションに持っていってる。次は肩甲舌骨筋なのだがこれが結構重要なポイントなんじゃないかなと最近思い始めている。
確かに肩甲舌骨筋をターゲットにしているのだが上部頚椎をロックさせたまま逆回旋を導入している。
ミッチェルMETのRib1の上方へのアプローチの詳細を知っている方なら、PR1のポジションで斜角筋を緩めたとしても上方肋骨であれば元のポジションにあの頚椎の回旋では戻れないのが理解できると思う。だからこそ上部をロックしての逆回旋させることでT1を動かすことによって肋横突関節を開いて、斜角筋が弛緩したあとに元に戻るスペースを開けるのかなと思います。
肋横突のアーチ形状もあの部分はスライドでは動きにくい構造ですし。
次のPC3は上部とクロス構造
さらに最後のスティルテクニックのようなルートでの戻しも、横突起に対して肋骨側を離開して滑走させることに繋がります。
ミッチェルMETではT1側を可動化させてますね。
そう考えると最後の肋骨は下方ではなく前方に押すことが最もメカニカルな考察に一致するんじゃないかな。
ジョーンズSCSは弛緩後ストレッチをかけるシステムではないので、肋横突での可動化の為のアプローチだと思われる。
どうすることが元のポジションに戻せるのかを考えるとルートが見えてくるだろう。
PR1が肋骨のどんなSDに対してのアプローチなのか詳細には語られていないが、やってることは斜角筋の伸張反射をメインで、もし上方肋骨であるならば、斜角筋のTPをとったとしても斜角筋の圧痛はなくなって弛緩するだろうが構造的には戻れないと思われる。
だからこそあれだけ手数が多いのだろう。
もっとも斜角筋にARTがあるなら、やはりそれは呼吸を使って処理することが再発を防止すると思われる。
メカニカルな知識を持って何を行うべきかの判断ができていれば、有効なテクニックなのか効果的でないのかは見えてきそう。
一つのテクニックだけでアプローチしようとするとやはり難しい場面も多々でてくる、万能ではない。
肋骨などでミッチェルMETの考え方をベースに、ジョーンズSCSの同じ部分へのTPで施術してみると確かに弛緩している場合もあるのだが、もう一度ミッチェルMETの検査をしてみても改善していないことも多い。
狙っているものが違うので同じ結果は得られない。
使い分けが必要だろう。
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オステオパス

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