テクニック

ジョーンズ・ストレインアンドカウンターストレイン(JSCS)
関節や筋肉・靭帯などの痛みのあるポイントを探して、その痛みがなくなるポジションにもっていき90秒保持する事によって固有受容器の反射障害を解消するテクニックで無痛でやさしいテクニックです。近年ではリンパへの技術と内臓への技術も開発されて進化しています。

ミッチェル筋エネルギーテクニック(MMET)
筋肉エネルギーの創始者であるミッチェルファミリーのMET
クライアントの筋肉の収縮を利用して運動制限のある関節を可動化させるテクニックです。力の正確な方向性と強さが必要
筋の抵抗の強さは患者さんが容易に制御することができるために患者さんにとって安全です。近年では呼吸による筋肉の緊張を修正する技術能動呼吸テクニックActive Respiratory Technique (ART)や骨その物を成成形する骨内ストレインIntraosseoous strain (IS)技術なども開発されています。

頭蓋オステオパシー(CR)
サザーランドによって研究され、脳脊髄液の循環、頭蓋を構成する各々の骨の可動性、膜緊張システム、身体の関係に注目したテクニック。サザーランド教育事業団(SCTF)によって現在も教育されている

バイオダイナミクス
Upledger CSTよりももっと思考のエネルギーを使ったテクニックランドルフストーンのポラリティーの考え方もたぶんに影響を受けているようだ。靭帯性ストレインの対極にいるようなテクニック。

内臓マニピュレーション(VM)
内臓には随意運動や呼吸時の横隔膜運動に反応する動きと、内臓自体の固有の動きがあり、内臓マニピュレーションの治療では、回転軸を見つけ出しその回転軸上での振幅を修正して内蔵機能に変化を生じさせます。

直接法(D)と間接法(ID)(誇張法を含む)
直接法は、可動域の減少を可動化します。カイロプラクティックと同じようなテクニックだが基本概念が違います。カイロプラクティックでは関節の可動性の減少と神経圧迫に注目しています。オステオパシーでは、この事だけに限らず筋膜や人間の身体のいたるところ存在する問題に着目している。間接法は問題のある関節を動きやすい方向に動かして、動かない方向の動きを誘い出す自然治癒力を利用して動きの改善をはかります。

オーソパシックメディスン(FDM)
筋膜歪曲モデルを通してのオステオパシーと整形外科の統一から生まれたテクニックで筋膜歪曲モデルとして6つに歪曲を分類。この6つに分類された筋膜歪曲を患者さんのボディランゲージや言葉から割り出し筋膜歪曲を直接的に正すテクニックでかなりの強い力を筋膜に加えるので痛いです。このテクニックを学んだ事で固定に関する考え方がかなり変わりました。
http://www.orthopathy.com/

筋膜リリース(MFR)
皮膚に接触して、直接的では抵抗のバリアに対してストレッチをかける、間接的には、バリアに対して近づけることにより筋膜・脂肪・血管構造・神経組織などに影響を与え筋膜を緩解させる。無痛でやさしいテクニックです。
・リンパテクニック
各リンパ節に沿ってリンパ液の循環を促すテクニックです。皮膚表面からのアプローチです。

ATスティルテクニック
A.T.スティルD.Oが使っていたテクニックで最近になって復元され注目を集めているテクニックです。間接的なポジションから直接的なポジションへと移行させるようなテクニックです。スティルはテクニックだけを伝えていくのではなく、解剖学やオステオパシーの原理を基礎に各自で技術を身につけて欲しいと思っていたらしく自分のテクニックについてはノートやフィルムもほとんど残っていなかったので、あまり知られていませんでした。

FPR(ファシリテッド・ポジショナル・リリース)
間接法的なテクニックで、カウンターストレインがリリースにかかる時間が90秒にたいしてFPRは促進力を使いリリースまで5秒と非常にリリースが速いテクニックです。ATスティルテクニックと似ているテクニックもあります。

チャップマン反射
チャプマンD.Oによって発明された。リンパの流れの影響と神経系を介した内臓機能への影響などによる反射点を見つけそのポイントをやさしくマニピュレートするテクニック。

パーカッションバイブレーター(パーカッションハンマー)
フルフォードD.Oが発案し使用していたテクニック。一見普通のマッサージ機のようだが、実は奥深い。筋膜や骨格にうったいする生体エネルギーを見つけ振動の周波数や電磁エネルギーと施術者の思考の意思をあわせて身体的または感情的なトラウマなどをリリースさせていく。

ファシリテッド・オシラトリー・リリース(FOR)
パーカッションバイブレーターは機械で振動を与えるのに対して機械を使わずに、直接的な強い振動リズムや間接的な調和のとれる振動リズムをつかってリリースさせるテクニック。

サザーランドテクニック
サザーランドといえば頭蓋という印象だが、脊柱・骨盤・四肢・内臓とテクニックは全身におよぷ。基本的には間接法と呼吸補助によるテクニックであるが一部例外的に直接法もある。現代のテクニックでこのサザーランドのテクニックがベースではないかと思われる物も多い気がする。Teachings in the science of Osteopathyの原文の書籍には頭蓋へのテクニックは載っていないのだがトーマス・クロウD.Oのアドバンスのセミナーでは頭蓋へのアプローチを教えてくれるようだ。

クラシカルテクニック
ジョンマーチンリトルジョンがイギリスへオステオパシーひろめジョンワーナムがいまもその教えを忠実に守り続けているテクニック。生理学からを中心とした考えに基づいている。

靭帯性関節ストレインテクニック(LAS)
A.T.スティル W.G.サザーランド両人が用いた唯一のテクニック。今後オステオパスの根幹になっていくであろうテクニックであると思われ、現在かなり注目されている

その他

頭蓋仙骨治療(アプレジャー)(Upledger CST)
サザーランドの頭蓋オステオパシーからアプレジャーが独自の理論・研究により一般の人にも使えるように簡素化され体系化されたテクニックでベーシックは10ステップで構成される。厳密に言えばオステオパシーというよりはアプレジャーのテクニック。アプレジャーは誰にでも教えているのでアメリカのオステオパシーの組織とは微妙な関係である。なので諸外国のオステオパシーの大学でカリキュラムとして含まれることはない。オステオパシーというと頭蓋仙骨療法だと思う方がいるようであるがそれは違っている。 オステオパシーの頭蓋はサザーランドから伝わってきたしっかりとしたタッチと圧の物である。頭蓋仙骨系は神経系・筋骨格系・血管系・リンパ系・内分泌系・呼吸器系に関与している。このことより脳脊髄液の生成と吸収のメカニズムを利用して頭蓋縫合結合の可動性開放や隔膜リリースなどの治療を行います。Upledger CST(アプレジャー・クレニオ・セイクラルセラピー)はジョン・E.アプレジャーのアプレジャーインシティチユート主宰で日本でのセミナーはアプレジャー・インシティチュート・ジャパン(U.I.J)しか認められていません。正規のUpledger CSTのセミナーを受講されたならU.Iに登録されU.Iから終了書が発行されます。この修了書でCST2・SER2・SERアドバンス・小児・グリア細胞と受講することが出来るようになります。アプレジャー・インシティチュート・ジャパンTEL03-5940-6151 詳しくはこちらで聞いてみてください。

ゼロバランス(ZB)
ゼロバランシングでは、非常に弱い圧力をかけて、軽く伸張したり、触ったりします。そうすると、治療を受けた部分の周辺を患者自信が再生していくのです。それにより、体の中を流れる重要な部分のエネルギーが、伸張と同時に調和してくるのです。ゼロバランシングは体を正常化する方法なのです。マニュピレーションはしません。ゼロバランシングは通常の動きの範囲にも効きますが、身体的だけでなく、精神的にも効きます。さらに自由で柔軟性のある人になる手助けをすることが出来ます。この方法はとても統合的であり、また患者を意識レベルまでいざなうので、患者さん自身に非常に恩恵があります。ゼロバランシングでは骨の層までとに重きをおきます。もっともエネルギッシュな方法で効くように、患者によって施術の質を変えます。様々な体の痛みを持つ人、ストレスがあるが、リラックスの方法を知らない人、体を柔らかくしたい人、健康を保持したい人などです。また、患者の経過を見ると、自己の探求をしている人にも有効です。
※ゼロバランスは Zero Balancing Association の独立したテクニックです。