JCOカリキュラム紹介 直接法テクニック・軟部組織
JCOカリキュラム紹介
直接法テクニック・軟部組織
担当:小嶋
直接法テクニックは、動きの減少している関節に対し、最終抵抗(エンドフィール)を正確に評価することから始まります。
単に動かすのではなく、どこに、どの質の、どの方向のバリアが存在するのかを丁寧に検査し、そのバリアに向かって組織を導くことで、関節の可動域を増加していくアプローチです。
本授業では、押圧・揺動・HVLA(スラストテクニック)を含め、安全性と再現性を重視した直接法の原理と臨床応用を体系的に学びます。
靭帯 × 軟部組織 × 神経筋制御という立体的理解
関節操作は「関節だけ」を見ていても成立しません。
本授業では、靭帯構造に着目した関節マニピュレーションとニューロマスキュラーセラピーに基づく筋肉単体レベルでの精密な触診と介入を組み合わせ、靭帯・筋・筋膜・神経反射の相互関係を立体的に理解していきます。
「なぜこの関節が止まっているのか」「なぜこの筋に反応が出るのか」を病態生理学的に説明できることを目指します。
安全性を追求したHVLAの本質
日本オステオパシー学会では、 Laurie Hartman 先生を招聘し、直接法およびHVLAの技術を長年に渡って学んできました。
ハートマン先生のHVLAは、いわゆる「可動域限界で一気に行うスラスト」とは異なり、可動域限界を扱わないロッキングを用いた、マルチコンポーネント・バリアテクニックという、極めて安全性の高いアプローチを特徴としています。
「怖くない」「再現できる」「臨床で使える」HVLAの本質を理解していただきます。
四肢の痛みを“関節運動学”で読む
四肢の講義では、メンネルの関節痛理論を基礎に置きながら、さらに踏み込んだ現代的な病態生理学を加えて解説します。痛みを・炎症・筋緊張・構造的制限として曖昧に扱うのではなく、どの組織が、どの運動で、どの質として制限しているのかを読み解く力を養います。
ミッチェルMETの視点を統合した直接法
本授業では、ミッチェルMETのスクリーニング技術や関節運動学の考え方も積極的に取り入れています。直接法とMETは対立する概念ではなく相乗効果をもたらします。
評価・選択・統合することで、より安全で効果的な臨床判断が可能になります。すべてのオステオパスが最初に身につけるべき技術の直接法と軟部組織アプローチは、オステオパシーを学ぶ上で最初に身につけてほしい基礎です。
関節可動域のエンドフィールを正確に理解することは、・テクニック選択・施術順序・リスク管理すべての土台となります。
「何となく動かす」から「触れて、判断し、選択する」臨床家へ。その第一歩となる授業です。



