膝蓋大腿関節を考える

過去メンネルを基本として教わってきて、それを継承してきたが最近色々と考える。
膝蓋骨の検査をする時に膝下に枕などを入れるように教わってきた。正直何の為に軽度屈曲位にさせるのかは詳細な納得できる説明を聞いたことがない。
メンネルには膝関節伸展位で検査すると書かれている。
いったいどこから屈曲位になったのだろう?
メンネルでは四頭筋の収縮による随意運動だけに集中すること無く、その他の不随運動の回復を重要視しするように記載されている。
軽度屈曲位と伸展位で関係してくるのは側副靭帯だと思われる
大腿脛骨関節の内方・外方傾斜では関節の離開をさせるためには側副靭帯の弛緩が必要で枕を入れるなどは理解できる。
だが膝蓋大腿関節に軽度屈曲が必要なのだろうか?
また関節面の状態をチェックするためにはむしろ圧迫して検査したほうがはっきりと状態を認識できる。
そんなこんなで現在は枕なしの伸展位でのメンネルの検査と押し付けた状態で関節面の検査と2通りの検査を教えている。
過去、膝を施術する時は膝蓋骨から行うことと習ってきたが、膝蓋骨は大腿と脛骨の回旋度合いによって影響を受けるだろう。
筋のアンバランスな状態、緊張と抑制の状態によっては捻れが大きくなり膝蓋下脂肪体の滑走不良は生まれてくるだろう。
そうなれば膝蓋骨の可動性も悪くなる。
大腿骨は股関節に影響するわけで、股関節は寛骨に影響される。
股関節に関係する筋は体幹からも伸びてきている。
このように考えると膝蓋骨をまず施術するという考え方ではなく、膝蓋骨に関係する全体像を広い視野で把握して手順を考えなくてはならないだろう。
膝蓋下脂肪体の滑走をつけることは疼痛緩和や歩行が楽にはなるのでクライアントの恩恵は高い、でもそれは対処療法でしかない。
なぜそうなるのか日常の動作や歩行なども確認して、癖や重心のバランスを膝に負荷のない状態に変えてあげること、抑制された筋を探し、しっかり脳の再教育で復活させ介入させる事が重要だろう。
それを行った上で、今まで抑制されて使われてなかった筋への意識付けの指導があるべきだろう。
施術と指導両方のコンビネーションこそが根本原因への対処につながる。最近はメンネルにだけにこだわらなくなりこんな授業構成に変わってきている。
先生メンネル嫌いなんですか?とも学生に言われるが、嫌いではない、だがそれだけじゃ不十分だし、もっと広い視野を持つ考え方をしてくれたらと考えるとメンネルだけじゃどうにもならないので。
テクニックの細分化はオステオパシーのいいところをスポイルしてしまうので、オステオパスの頭の中だけで細分化されているのは良いが、それを適材適所でチョイスするのはオステオパスであってほしい。テクニックが優先されるべきじゃない。
AIが発達してこようが、オステオパシーはAIに取って代わることの出来ない職種だろう。
私が購入したメンネルの本は赤いカバーの書籍だった。
もっと古くから臨床をやっている先生はグリーンのカバーの書籍
そして最近はこの茶色バージョン、なんとこの茶色バージョンになって2000円ぐらい定価が安くなってた😣
だが紙質と製本は昔の書籍のほうが良い
#メンネル #膝痛

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