骨内ストレイン日本への導入

オステオパシーの世界では当たり前に言われていることが、かなり後になって日本に情報が入ってきて話題になったりすることが多いのでえっ今更?ビックリすることも多い。

8年ぐらい前だったか米国のオステオパシー学会のコンボケーションに参加した時に、ミッチェルファミリーに出会い骨内ストレイン(Intraosseoous strain)の話を聞いて興味を持った。その時まで骨そのものを施術するなんて考えは持っていなかった。

まだ米国でもほとんど講義されていない状況中、是非日本に来て教えてほしいとラブコールを送り、2014年・2015年と来日してもらいJOA国際セミナーとして骨内ストレインに関するセミナーを行なってもらった。日本で骨内ストレインへのアプローチを行っているのはこの時の受講者の内のおそらく数名程度だろうと思う。

骨内ストレインへのアプローチは全く新しい分野かと思っていたら、ATスティルは既に当時からアプローチしていたようなので1900年前後にはもう行われていた。サザーランドも頭蓋の骨内ストレインにもアプローチしていた。ミッチェルJrも1960年代には肋骨の骨内ストレインはアプローチしていて、1998年発行のThe Muscle Energy Manualに肋骨の骨内ストレインへのアプローチについて紹介している。セカンドエディションだとMuscle Energy Manual Volume 2, p.150
分節由来の肋骨の捻じれも慢性的になれば骨内ストレインに移行する、ミッチェルのMETを習った人なら再チェックは当たり前ではある。

体性機能障害は画像診断では映すことは難しい、骨内ストレインは理解がなければ骨そのものが手技によって再形成できるなど思わないだろう。
このような分野はやはりオステオパシーが得意とする分野であろう。
知識だけ得たとしても、オステオパシーの哲学や訓練された触診能力がないと出来ないと思われる。

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