PSIS屈曲テストその②
METのPSIS屈曲検査での偽陽性と偽陰性の理解ってなかなか出来ていない人が多い。
ハムストがタイトなら立位屈曲で偽陽性が出ることは知っているだろう。
通常座位屈曲から立位屈曲検査に移行した場合通常ある程度の持ち越し効果が残る。
なので座位屈曲で大きく差異があった場合立位屈曲でも同じ側が少し上昇する。
ミッチェルはこのリフト量を3段階に分けて細かく分類していて、どの程度の上方への移動なのかで解釈が変わる。
この3段階の分類があるために立位・座位屈曲は必ずセットで行われてその2つの結果から判断しないとならない。
馴染みがないのが偽陰性だろう
座位屈曲では大きく差異がでるが、立位屈曲では対照的な場合逆サイドに偽陰性があると書かれている。
本来は持ち越し効果で立位屈曲にて同じ側が上昇しているのに反対側がそれに追いつく上昇をしていて結果としては立位屈曲陰性の所見に見えるって事だと思う。
立位屈曲も座位屈曲も対照的で差異が見られない場合正常と考え陰性と考えるのだが、稀に両側性の場合も存在する。
米国ではないが海外の大学で、このPSISの屈曲テストの結果の信頼性が低いとかって論文があったらしいが、本当にこのシステムを理解し、基本通りに行なっての結果なのかむしろそちらのほうが疑わしい。
MET半期で教えるには相当細かいところを削るしかない。
卒後にセミナーなどで補ってもらうしかないのだが、これまたセミナーとなるとオステオパシーの理解のない臨床かもいたりでそう簡単にはいかないもんです。
オステオパスに対しての卒後のセミナー教育だったらやりやすいのだが。