知らなかった髄核の移動理論
カイロプラクティクを学んだ時から脊柱が屈曲すると、髄核は後方に移動すると教わった。ずっとそのように思っていたが、The muscle energy manual Vol.2には全く違う事が書かれていた。
T1・T2間での屈曲についてミッチェルはこのように述べている。
T2に対してT1は関節面に沿って前上方に動くので椎体は前方に水平移動を伴う。
後方繊維は引っ張られ高まった緊張のため髄核は弛緩した前方繊維の方に押される傾向があると。
結果的に髄核はあまり動かないと書かれている。
マジ?今まで習ってきたのとぜんぜん違うじゃないか!
これは脊柱全体に当てはまるのかT1/T2だけなのかは書かれていないのだが、この理論を知って驚いた。
じゃあなんでヘルニアが起こるのかって事もじっくり読んでいくとよく分かる。
回旋に伴い横方向へのスライドが必ず起きる、この回旋とスライドが線維輪に大きな負荷をかけてヘルニアになるようだ。
単純に屈曲ではヘルニアにはならないのかもしれない。
図は腰椎なのだが昔はこのように理解していた。
後方線維輪が張らない程度の屈曲ならこのような感じなのかもしれないが。